テニスの練習で人数が多いと練習内容に頭を悩ませますが、人数が多くても意味のある練習内容は実戦で効果を発揮してくれます。
テニスの練習の意味は、ゲームなどの実戦で成果を出すために行っています。
大人数だからと言って汗をかく為にボールを打ち合うよりも、ボールを操る練習を多く混ぜることで、実戦で使えるテクニックを身につけられるのです。
テニスのゲームは、相手が届かないような(嫌がる)場所を狙いポイントを重ねていく競技なのです。
相手の体勢を崩すことでミスをさせたりチャンスボールを作るように(意地悪な)ショットを放つ必要があるのです。
したがって練習でボールを意味もなく打ち合うのは、汗をかく運動をしているだけで健康的にはなりますが、実戦のためには意味をなさないのです。
そのため、ゲームで勝つにはボールを操り意地悪なショットを練習することも必要なのです。
ほとんどの人が(負けるより)勝つことの方が気持ち良いもので、相手に勝つから「楽しい」と思えてモチベーションも維持できるのです。
今回は1面で10名用の練習方法で、角度をつけるボレーの練習方法を紹介します。
目次
ボレーで角度をつける練習
アングルボレーは自分の体力を使うことが少なく(楽に)決めることができるので、おすすめのテクニックです。
ボールの方向を変える感覚を身につけると、周りが「お~ナイスショット!」と声に出すような技ありのショットが打てるようになります。
アングルボレーを決めた後は、何とも言えないイイ気分になります。
そのアングルボレーを身につけるための練習として、下記画像のように8名がコートに入り(2名休み)、4人でボレーをする位置に立ちます。
練習方法
片方の4名(水色の①~④)は黄色い矢印のように①→②→③→④の時計回りになるようにボレーをします。もう片方の4名(赤色の⑤~⑧)は、逆の反時計回りのボレーボレーをします。(2名が休み)
この練習で構える身体の向きは、自分以外の3名を見るように斜めにして構えます。例えば1番の人は3番の人側を向いた状態で構えます。
この状態で、フォア・バックに飛んで来たボールを90度真逆の方向へ返球します。
相手の立ち位置を動かさないようにコントロールします。
初めはゆっくり(山なり)のボールでコントロールして、慣れてきたら胸から腰の高さの弾道に下げて練習します。
ローテーション(交代)
ローテーションは、赤い点線の矢印のように、ネットを挟んだ自分のコート内だけで全員が左に1つズレるようにします。
時間は、2分×5回のローテーションで行い、10分で両方の角度の練習ができます。
練習の効果
この練習は、フォア・バックで左右に角度を点ける面の角度(感覚)を磨くことができます。
アングルボレーが不安定な人は、ラケットを振りながら狙うため、タイミングがズレることでコースミスをしてしまうのです。
そのため、上記練習のように(至近距離で)面の角度だけでコース変更する感覚を磨くと、アングルボレーに安定感が出てきます。
ボレー対ストロークのラリーで角度をつける
次の練習は、前述のボレー練習を活かしたラリー練習です。
下記画像のように、6名がコートに入ってクロスのボレー対ストロークをします。(4名が休み)
練習方法
上記画像のように、①と②の位置がメインの練習で、水色の③④と赤色の⑤⑥がサブのため、メインに狙って返球します。
水色の①が③と④に「深いボール」と「短いアングルボレー」を打ち分けて練習します。反対側の②は、⑤と⑥に打ち分けをします。
メインは交互に狙わなくても良いのですが、アングルを磨く練習なので2回に1回くらいはアングルを狙うようにします。
意識することは、深いボールは「押して飛ばす」ことと、アングルボレーは「面の角度でコースを変える」感覚の違いを感じることです。
ローテーション(交代)
ローテーションは、上記画像の赤い点線矢印のように時計回りで1つズレるようにします。
2分×10回のローテーションで行い、20分で全員が練習できます。
練習の効果
この練習では実戦と同じボールに対して「深く打つこと」と「短く角度をつけること」のコントロールを磨くことができます。
そのため、直ぐにゲームでも活かしやすく、ダブルスで相手を揺さ振るテクニックが身につくため、自分達が有利な展開で試合を進めやすくなります。
相手を動かしオープンコートを作る効果的なテクニックなので、攻撃のアイテムとして身につける価値のある練習です。
最後は2対2でペア対決
最後はペアで2ポイント連取の対決を行います。
練習方法
上記画像のようにチャンピオンはボレーの位置からスタートで、挑戦者はベースラインがスタートになります。
挑戦者はフォアサイド(右側)からクロスに(①番に)球出しをして、ボールがクロスで1往復(①番⇔⑥番)したら対決をスタートします。(バックサイドも同じ)
ボールが1往復したら、ボレーでも何でも有りで自由に対決します。
挑戦者が勝ったら、そのままバックサイド(左側)から2ポイント目の最終対決をします。
2ポイント目も挑戦者が勝ったら、チャンピオンと入れ替えをしてチャンピオン側で待機します。
但し、挑戦者は1ポイント目でも負けた時点で交代で、列の後ろにサイドチェンジして並びます。
チャンピオンの待機は、現チャンピオンが「3連勝」または「負けて入れ替え」になったら交代します。
シニアの練習にお勧め|実践に使える練習方法!角度をつけるボレー練習 まとめ
- 練習ではボールを操る練習を多くする。
- アングルボレーでは、ラケットを振らないで「面の角度だけで」コース変更する。
- 実戦に使うボレーを身につけるには「飛距離のコントロール」と「左右の方向性」を磨く。
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