小柄なプレーヤーには参考になるシュワルツマンの試合に勝つ攻撃|テニス

9/14~9/21で行われたBNLイタリア国際2020で、準優勝したアルゼンチンのシュワルツマンは、身長170cmという日本人のような小柄な体格で、リーチのハンディを物ともせず速いテンポで攻撃を仕掛けてクレーコートの王者でもあるナダルをストレートで打ち負かしたのです。

日本人のような小さな体格には、大きな外人選手を打ち破る見本となるプレーでした。

球足の遅いクレーコートで、少しでもチャンスがあるとコート内に入りジャックナイスなどを使い高い打点から矢のようなボールを放ちテンポの速い攻撃に切り替えるのです。

体の大きなパワーのある選手にパワーでは太刀打ちできないため、動きのスピードを活かした攻撃をすることが大柄な選手を打ち負かすことを可能にするのです。

日本人のような小柄な選手の参考になる攻撃の凄さ

攻撃が最大の防御と言われるように、シュワルツマンはラリー中でも常にワンチャンスを待っていて、少しでも時間稼ぎのループボール(山なりのボール)がくると、下がることなく前に詰めて高い打点からボールを打ち込むのです。(通常、選手は下がって打つことが多い)

相手は時間を稼ぐのに放ったボールが、下記動画のように「まさかの攻撃」をしてくるのでリズムが崩れて対応が遅れてしまうのです。

さらに、シュワルツマンはクレーが得意なだけあって、繋ぐボールも攻撃のボールもショットの精度が高いので、ラリーの回数が長く「どのタイミングで攻めるのか?」見応えもあります。

なんといってもシュワルツマンの強さは、貪欲なハングリー精神です。

相手がだれであろうと関係なく、自分のプレースタイルを貫き勝利をもぎ取ろうとするのには、身長のハンディや金銭的な苦労を乗り越えたからなのです。

順風満帆では無かったことが強い心を作り上げた

テニスは、ラケットのサイズやコートのサイズが決まっているため、小柄な選手より大柄な選手の方が圧倒的に有利になる競技なのです。

シュワルツマンは小さい頃、医者に「あなたは身長が170cm以上大きくならない」と言われ、絶望感から「テニスを辞めよう」と思った時期もあったようです。

しかし、お母さんに「背が小さくても、一緒に大きな夢を叶えましょう」と、チャレンジする事の大切さを諭され努力を続けてきたのです。

小さい頃は金銭的にも苦労をしていて、お金に換えられるものは全てお金に換えて練習に励み、お母さんとルームシェアをしてツアーを回っていたのです。

チャレンジすることを決意してからは、プレーヤーとして「自分を疑うことはしなかった」と、強い意志で這い上がってきたのです。

そんなシュワルツマンに、神様が最高のプレゼントを与えたかのように(私の勝手な想像です)、地元アルゼンチンの美人なモデルの彼女が、心の支えとなり応援しているのです。

カメラマンがシュワルツマンのコーチよりも、この美女を何度も画面に映すので、もしかして好みなの?と思ってしまうほど映すのです。

確かに、画面を見ている男性が二度見するほど美しい女性です。この女性がシュワルツマンの彼女と聞いて、すごくホッとするように嬉しくなってしまいました。

ここから本題です!勝負で相手を打ち負かす工夫

テニスで自分よりレベルが上の選手に勝つには、守っていては勝ち目がないため、攻撃するしかないのです。(レベル下には守っても勝てます。)

攻撃とは、如何に相手から時間を奪えるか?なので、「スピードボール」「打つタイミングの速さ」「相手を走らせる」などで時間を奪い、相手に余裕を持って打たせない事なのです。

時間を奪うことで、相手も正確に打つことが出来なくなるのでミスショットを誘い出すことが可能になります。

要するに「プレッシャーをかけるプレースタイル」をするのです。

これは一般プレーヤーのダブルスにも同じ事が言えます。勝つことを考えたら相手に余裕もって打たせない工夫をする必要があります。

レベルが高い人は「心の余裕」があります。それを「素の状態で打たせない」ために、フェイント・ポーチなど心理的なプレッシャーをかけることもその一つです。

だから小柄な日本人が大柄な外人選手を打ち負かすには、動きのスピードを活かした攻撃が相手にプレッシャーを与えることにもなり最適な方法なのです。

到底パワーでは敵わないため、小柄な選手の持ち味でもある「動きの早さ」を武器にしてプレッシャーをかけて勝負するしかないからです。

そのため、ミスをしないように精度の向上や、動きの速さに磨きをかけるトレーニングも、プレッシャーをかけるための重要なポイントでもあります。

小柄なプレーヤーには参考になるシュワルツマンの試合に勝つ攻撃 まとめ

  • 勝負で勝つには、相手を「素で打たせない」工夫をする。
  • 「ボールのスピード」「タイミングの速さ」「走らせる」「心理的プレッシャー」を駆使する。
  • テニスはプレッシャーをかけることで相手のミスを誘い出せる。

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