テニスの試合練習を多人数でも効率よくできる練習方法【シニア必見】

コートが1面なのに大人数でゲームをすると、(4ゲームノーアドでも)待たされる時間が多く、物足りなさを感じている方は多いのではないでしょうか?

しかも待ち時間が長いと身体も冷えてしまい怪我のもとになります。

サークルやグループなどの大人数で「ゲーム」をしてしまうと待ち時間が長くなってしまいますが、対戦することを効率よくするには「ゲーム対戦」にしないで「ポイント対戦」にすることが(運動量も多く)お勧めです。

ポイント対戦は、ポイントを争うゲーム性もありローテーションが早く、参加者全員の運動量も多くなるのです。

ローテーションが早いと(お喋りする時間が無く)他人のプレーを見るようになり、上手い人のポイントの取り方を自然に学ぶことも出来ます。

ポイント対戦は、数ポイントで交代する場合が多く、大人数でも待ち時間が少ないので、直ぐに自分達の番が回ってきます。

勝ち残っても数ポイントで交代するため、1ポイントを必死に戦うようになり「この人はどこが弱い?」「どんなボールが苦手?」など、ゲームで勝つための工夫をするようになります。

今回は、12名の大人数でも運動量が多く待ち時間の少ない、しかもゲーム性があり(対戦を)楽しめる方法を紹介します。

ベースラインがスタートの対決

スタートは、4人(全員が)ベースラインから対決になります。

*下記の説明は、黄色チーム(黄・白・赤)と、水色チーム(水色・オレンジ・ピンク)に分けて、同じ色同士がペアです。

やり方

  • 上記画像のようにチームの1ペアがコート(ベースライン)に入り、残りは後ろで待機します。
  • 画像の水色チーム側にボールを準備して、フォアサイド側の人がボールをクロスに出して、相手ペアが「打つと同時に」ゲーム開始(それまでは立ち位置を変えない)です。
  • ゲーム開始になったら、「立ち位置も」「コースも」なんでもOKで対決します。
  • ポイントは15ポイント先取で行い、1セット終了したら球出しをチェンジして行います。
  • スコアは、球出しする選手がボールを打つ前にコールします。

ローテーション(交代)

  • 交代は、両チームとも「負けたら」ペアごと即交代にします。同じチーム内の反対サイドに並びます。
  • 勝った場合は、両チームとも(立ち位置を変えずに)最大3連勝まで行います。

*ボールは、球出しをする方が「3球持って入る」か、待機している方が「渡して」あげるようにして下さい。

練習の目的

負けたら交代でベースラインがスタートという環境なので、自分の得意・不得意が理解できるようになります。

テニスで勝つには、自分は得意なショットで相手の不得意を攻撃するパターンが勝率を高めることが出来ます。

例えば自分は「ボレーが得意なのか?」「ストロークが得意なのか?」「粘ることが得意なのか?」「攻めることが得意なのか?」で、自分のベストな立ち位置が人それぞれ違います。

例えばダブルスで、人によっては「ボレーした方が良いよ」と勧める人がいますが、ダブルスでボレーが有利と分かっていても、ボレーが「苦手な人」や「ボレーを好まない人」には、その人の持ち味は発揮されにくいものです。

誰にでも(落ち着きながら出来る)得意・不得意の場所があり、早くそこを見つけて「得意を磨いて」「不得意はミスを少なくする」ように長所から自信をつけて広がりを出すことが効率の良い(テニスが楽しいと感じる)レベルアップに繋がるのです。

ボレー平行陣とストローク平行陣の対決

次の対決は、片方のチームがボレーの位置で、もう片方がベースラインの位置をスタートにします。

やり方

  • 前述と同じく画像の水色チーム側にボールを準備して、フォアサイド側の人がボールをクロスに出して、相手ペアが「打つと同時に」ゲーム開始(それまでは立ち位置を変えない)です。
  • ゲーム開始になったら、「立ち位置も」「コースも」なんでもOKで対決します。
  • ポイントは15ポイント先取で行い、1セット終了したらコートチェンジをして球出しを交代して行います。
  • スコアは、(前述と同じく)球出しする選手がボールを打つ前にコールします。

ローテーション(交代)

  • 交代は、(前述と同じく)両チームとも「負けたら」ペアごと即交代にします。同じチーム内の反対サイドに並びます。
  • ボレーをするチームも、上記画像の白い矢印のようにサイドを交代します。
  • 勝った場合は、両チームとも(立ち位置を変えずに)最大3連勝まで行います。

*ボールは、球出しをする方が「3球持って入る」か、待機している方が「渡して」あげるようにして下さい。

練習の目的

ボレー対ストロークからスタートでは、お互いに時間の余裕がなくなるので「準備の早さ」と「ボールを見極める判断力」を磨くことが出来ます。

ボレーとストロークの距離では、自分の打ったボールを見過ぎると「あっと言う間に」ボールが返ってくるため(間に合わなくて)ミスが出やすくなります。

しかも、一瞬で飛んでくるボールを見て「繋ぐのか?」「攻撃するのか?」の判断次第で勝敗が分かれるのです。

テニスの準備遅れは「パフォーマンス発揮」と「判断力」を狂わせる最も大きな原因でもあります。

テニスでは、レベルが上がるにつれてボールに対する準備の早さもスピーディーになります。

それは、如何に自分が放つボールを(思った通りに)コントロールすることが「ゲームを有利に進められる」ことを理解しているからなのです。

そのため、自分の打ったボールを見ることに時間を使うより、次のボールに対する準備を万全にすることが、勝利に結びつくのです。

雁行陣で1球目から何でもありの対決

最後は両チームとも雁行陣スタートで、下記画像のように1球目の球出しからどこに狙っても良い状態で対決をします。

やり方

  • 上記画像のようにチームの1ペアが通常の雁行陣の位置に入り、残りは後ろで待機します。
  • 画像の水色チーム側にボールを準備して、フォアサイド側の人がボールをどこに出してもOKで「球出しと同時」にゲーム開始です。
  • ポイントは15ポイント先取で行い、1セット終了したら球出しをチェンジして行います。(慣れてきたらバックサイド側からスタートするなどアレンジして行って下さい)
  • スコアは、球出しする選手がボールを打つ前にコールします。

ローテーション(交代)

  • 交代は、両チームとも「負けたら」ペアごと即交代にします。同じチーム内の反対サイドに並びます。
  • 勝った場合は、両チームとも(立ち位置を変えずに)最大3連勝まで行います。

*ボールは、球出しをする方が「3球持って入る」か、待機している方が「渡して」あげるようにして下さい。

練習の目的

最初の球出しから無差別なコースに飛んでくるので、相手の打つ動作をしっかり見ることで、目からの「情報を得る力」を磨くことが出来ます。

テニスは相手の打つ瞬間などの動作を(アバウトに見るよりは)目を配るように見た方が色んな情報を得ることが出来ます。

相手の打つ瞬間をじっくり見ることで、素早く動く為のスプリットステップが合わせやすく、相手の「打ち方の癖」「球質」「機動力」などの情報を得ることが出来ます。

テニスの球出しマシンのように、いきなり穴からボールが飛んでくるよりも、テイクバックからインパクトする「ボールが飛ぶ流れ」が見えた方が、動く為のタイミングが合わせやすいのです。

しかも、腕や身体の動作を見ることで、相手は「何が得意」で「何が苦手」なのか?などの情報を得ることも出来ます。

スコアを意識したプレーがシニアにも効果的

今回のポイント対決で意識することは、ポイント対決でも常にスコアを把握して、状況に合ったプレーをするようにします。

テニスは、スコアの状況によっては「守りを優先にする場面」や「大胆に攻めても良い場面」など、自分のメンタルを崩さないようにする場面があります。

今の状況を「考えないプレー」をしてしまうと、相手の調子を乗せてしまうような単純なミスや、相手にプレッシャーを与えるチャンスを逃すなど、勝利を呼び込む環境を逃してしまうからです。

ポイント対決練習は、普通にゲームを行うより1ポイントの大切さを感じる事ができ、無駄なミスを減らす必要性を気付かせてくれるのです。

ただ通常のゲームとは違い、大人数でも効果を上げるために次々と交代しながら、実戦でも使える練習をするのでボールを使う量が多くなります。

そのため、前述に紹介したポイント練習では、下記を注意しながら行う必要もあります。

注意する部分

  • 足元に落ちているボールは、各自が注意してコート外に除ける。
  • 後ろで待機している人は、プレーしている人が(急に)下がって来てもぶつからないように「間を空けて待機」する。
  • プレー中のボールから目を離さないで、万が一ボールが飛んで来ても避けられるようにしましょう。

前述したような「ボールを多く使った練習」では、ボールを入れるカゴや、練習後のボール集めが必要になりますが、ボールを多く使う練習にビックリするくらい役立つ「ボールピックアップホッパー」を紹介します。

私もそうでしたが、ボール集めは足腰にも負担がかかり、膝の軟骨がすり減っている人には辛いものです。

このボールピックアップホッパーは、ボールを拾うことも出来て尚且つ球出しするときのカゴにもなる1台で2役になる優れモノなのです。

画像(左)のように、手で持つ部分を下にグッと押すとボールを拾い、持つ部分を逆にすると球出し用のカゴになるのです。

サイズはボールを75球収納と90球収納できるものがありますが、なぜか値段も変わらないので(何かと)大きい方が使い勝手が良いのでお勧めです。(因みに私は旧型の物です)

散乱しているボールを拾うときに「わぁ~腰や膝が辛いな~」なんて感じることなくボールを(手際よく)サクサクと拾えちゃうのです。

しかも、練習後はこのまま(車の)トランクに収納できるので、持ち運びも楽なのです。

私は関節リウマチになってしまったので、ボール拾いでしゃがむ時や立ち上がることが(苦痛との戦いで)一苦労でしたが、このボールピックアップホッパーを使ってからはボール拾いの苦痛が一気に無くなりました。

私もスクールで10年近く使っていましたが、全く壊れなかったので安心して長く使えます。

身体の不具合などでボール拾いが辛い方には、救世主のような勧めのサポート商品です。

テニスの試合練習を多人数でも効率よくできる練習方法【シニア必見】 まとめ

  • 大人数でもポイント対決は運動量も多く試合用の効果的な練習ができる。
  • ポイント対決はゲームとは違い、同じ場面を繰り返せるので再チャレンジしたり作戦を変えるなど、勝つために頭を使うようになる。
  • 負けたら交代などのルールで、1ポイントの重要性を感じるのでムダな1ポイントが無くなる。
  • ボールを多く使うため、足元のボールや飛んでくるボールには自分で注意する。

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