フェデラーに学ぶテニスで「決める」ボレーの打ち方!シングルス

シングルスの試合で使う攻撃的なボレーは、ボレスト(ボレー対ストローク)などの練習では身につきにくいのです。

ボレストのボレーは、ミスらないで返す繋ぐ練習のボレーのため、ダブルスには使う場面が多い練習なのです。

シングルスのように、1~2球で決める必要のあるボレーの場合は、シングルス用の決めるボレーの練習が必要になります。

シングルスは、ネットで粘る必要が無いのです。コートが広いため粘るとパッシングショットで簡単に抜かれてしまいます。

そのため力のあるボールや、効果のあるコースで攻める練習が大切です。

シングルスで使うボレーは、決める為の練習をしておかないと、実際の試合で決めることが難しくなります。

その場で繋ぐ「面を合わせて打つボレー」と、グイグイ「攻めるシングルスのボレー」とでは、身体の使い方も違うのです。

テニスのシングルスで決めるボレー

基本的なコースは、立ち位置によって変わります。

上記画像のように、Aの立ち位置からのボレーは深さが必要です。
深いボレーが打てると、自分に浮いたボールが飛んでくるからです。

Bの立ち位置からは、角度が必要になります。ブルーの枠Bの位置で決めることをしないで粘ってしまうと、シングルスでポイントを奪うことが難しくなります。

そのため、上記画像の三角の枠Bのコースに普段から狙う練習をしていないと身につきません。

攻め方の判断として上記画像のように、3種類を使い分けます。

  • 赤い枠は、強めに打てる場所。
  • 青い枠は、スピードを落として角度場所。
  • 黄色い枠は、柔らかくアングルとドロップを使い分ける場所。

シングルスのボレーの腕の使い方

Aの位置を狙うときは、飛距離が必要なので、上記画像(右)のAの腕の使い方。
そのままの形で腕を長めに(20cm程度)動かします。
Bの位置を狙うときは、角度をつける必要があるので、短く斜め下に(10cm程度)上記画像(右)のBの腕の使い方で動かします。

*大事なポイントは、AもBも寝せているラケットの角度を変えない

コントロールが良くなるボレーの腕を維持する方法

下記画像(左)のように飛距離を出すボレーで、腕の状態をキープして動かすには、下記画像(右)のように身体全体の移動が必要になります。

このような身体の使い方ができると、コントロールが抜群に良くなります。

上記画像(右)のように、身体全体の移動で打つ事によって、小さなスイングでボールにパンチも加えられるのです。

テニスでボレーが苦手の人は、身体の位置が止まって腕だけで飛ばそうとするため、大振りになり打点の位置がズレるのでボールをコントロールしづらくなります。

身体全体の移動をさせる足の使い方

足の使い方は、2歩使って踏み込みをします。

スプリットステップをしてから、①で右足を前に出してラケットをセットします。②がインパクト後の踏み込みの着地です。

このように足を使うことで、身体全体が前に移動するようになります。
腕は少しの力だけで、ボールにパワーが加わり飛距離が出るようになります。

決めるボレーの足の使い方

決めるボレーの時は飛距離が必要ないため、基本的には1歩の踏み込みで行います。
2歩使って飛距離を出してしまうと、サイドアウトしてしまうからです。

ボレーで、フワッと浮いたチャンスボールに強いボレーを打ちたいときは、BのスイングでAの足を組合せます。

最後にテニスで「決めるボレー」を失敗させないポイント

ネットで決める位置にいて、胸から下のボールはドロップやアングル等のテクニックショットを利用する。
グイグイ攻める時は、胸から上のボールにするなどの判断を間違えない

決めるボレーはリスクもあるので、しっかりボールを見る必要があります。
チャンスボールで失敗する人は、焦ってしまい打つ方向を見ていることが多いのです。

最も重要な部分のインパクトに顔を残すことがボールの正しい情報を得られるのです。

しかも顔を残す動作によって、打点を引きつけて打てるため、スライスの滑るボレーが打てるようにもなります。

シングルスで決めるボレーの打ち方 まとめ

  • シングルスのボレーは決める練習を行う必要がある。
  • 立ち位置と狙うコースで腕と足の使い方を変える。
  • 顔を残して最後までボールの情報を掴む。
  • 決めるボレーで、狙う位置に対しての判断を間違えない。

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