大坂なおみ選手が棄権を撤回して準決勝を勝ち上がり決勝に出場することになりました。
大坂なおみ選手も色々な思いがあるとは思いますが個人的には良かったと思います。
もちろん警察官の発砲は誰もが問題だと思いますが、大会をボイコットしてまで抗議をしなくても他の選択肢もある気がしていました。
大会側や楽しみに見に来るお客さんも喜んだのではないでしょうか。
心が乱れない大坂なおみは強い!
大坂なおみ選手は準決勝のメルテンス戦もパワー全開で、気になるミスが多かったのですがメンタル的に崩れることなく勝利をものにしました。
相手のメルテンス選手も大坂選手に圧倒されたのかミスが多く、大坂選手もファーストセットは楽な展開でしたが、今後脅威を感じる選手です。
大坂なおみ選手のスピードボールに負けじと攻めようとしてミスが出てしまいましたが、攻め方が理想的な形を取れる選手です。
ボレーをあれほどそつなくこなせる選手は、今の女子の中ではあまり見ないタイプです。
相手を動かしコースが良い所に入るとインターセプト(途中のボールをカット)してボレーで仕留める効率の良いテニスです。
大坂なおみ選手の持ち味でもあるストロークで、パワー対決をしてしまうと分が悪いですが、ボレーの上手さを活かしたプレーに変わるとちょっと危険な選手かも知れません。
今回は大坂なおみ選手も警察官の発砲に対する抗議で、一時は棄権を考えていたのですが、何か自分の行動に「自分は正しいことをしている」という自信を持ったプレーに見えます。
そのためメンタルで崩れることがないから、プレーの判断がとても冷静なので強いです。
自分からメッセージを発信して行動を起こしたことが大坂なおみ選手のメンタルをさらに強くしているのではないでしょうか。
物事、行動しなければ何も変わらないですが「勇気」を出して行動することで一歩前に前進して壁を乗り越えるものです。
どちらかというとメンタルの弱さを感じさせてしまうことがあった大坂なおみ選手も、人間として正しい行動をすることで、彼女は更にたくましくなったように感じます。
終わることの無い差別問題
今回の問題のようにアメリカのような多民族国家は、思想も宗教も違い日本人には想像できない複雑な問題があるとは思います。
しかし、根本は地球上に住む「同じ人間」であることは間違いないのです。
「誰が偉い」「誰が強い」を求めてしまうから武器を作って同じ人間を不平等にしてしまうのです。
アメリカは色んなことが最先端な国なのに、他人種に対する考えが古い部分もあり今回のような事件が起きてしまうのではないでしょうか。
もっとも武器で解決する発想の銃社会をやめない限り永遠に終わらない問題のような気もします。
色々な分野で「先生」と呼ばれる人が、先生と呼ばれることで「自分は偉いんだ」と、目線が上になってしまうように、銃を持つと「自分は強いんだ」と勘違いさせてしまう事が
権力で従わせる行為に走ってしまうのかも知れません。
私の知り合いで大学の教授をしている方が「自分のことを先生と呼ばないで名前で呼んでください」というのです。
その理由が「先生という位置づけされると」人は心理的に立場を勘違いしてしまうようなのです。教えている=「先生」だから「偉い」なんてことは何もないという発想なのです。
Give and Takeで成り立っている「同じ人間」だからなのです。
人は権力を身につけて人を支配すると根本の考えが崩れて欲まみれになってしまうそうです。
権力を持つことで「同じ人間」という「心を」忘れてしまうから間違った行動をしてしまうのかも知れません。
今回の大坂なおみ選手が声を上げたことで、人間としての「心」を取り戻すきっかけになることを願います。
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