ドライブボレーを打てるようになるには、ノーバウンドのボールを擦ることに慣れる必要があります。
それは、ノーバウンドのボールには反発力があるため、回転をかけないとボールが飛び過ぎてしまうからです。
しかもドライブボレーを打つときは、ベースラインよりネットの近くなので、打点も高い方がコートに収まりやすくなり、飛距離も短くする必要があるのです。
ボールを擦り回転をかけることによって、ボールには空気抵抗が生まれてボールの飛びを抑えてくれます。
そのためドライブボレーは鋭いスイングをすることで、矢のようなボールがコートに吸い込まれるような軌道となり確率を上げてくれます。
目次
ドライブボレーのスイングの仕方
ドライブボレーのスイングは、下記画像のようにボールの高さによってスイングを変える必要があります。
*下記のスイングは、通常のバウンドしたボールにも同じ使い方で打つことをお勧めします。
全てのボールに対して画像③の腰の高さのスイングのように下から上に振り上げると、打点が高くなるにつれてラケット面が開いた状態でボールを捉えてしまうため、ボールがアウトしやすくなるのです。
そのため「腰」「胸」「顔」の高さによってスイングの仕方を変えることで、面の開きを抑えられてボールをコートに収める確率を高められるのです。
しかも上記のスイングは、ボールに加える力を効果的に伝えることが出来る回転で、ボールを飛ばすことが出来ます。
真横にスイングする「顔」の高さのボール
顔の高さのボールは、ラケットを後ろで下げないで顔の高さの位置で真横にスイングするイメージで行います。
*このスイングは顔の高さから上のボールに対応できるスイングです。
インパクトでは、上記画像右のようにラケットヘッドが立った状態で、時計でいう1時~2時の間を通過する位置でボールを擦りながら捉えます。
そのためボールは横回転で飛ぶようになります。
中間位置の「胸」の高さのボール
胸の高さのボールには、上記画像の黄色い矢印のようにラケットを斜めにスイングするイメージで行います。
*「胸」の高さと記載していますが、中間部分の「おへそ」から「首」の高さまで対応できるスイングです。
インパクトでは、上記画像右のようにラケットヘッドが立ち始めた状態で、時計でいう2時30分を通過する位置でボールを擦りながら捉えます。
そのためボールは斜め回転で飛ぶようになります。
「腰」の高さのボール
腰の高さのボールは、通常の下から上のスイングで行います。
インパクトは通常のラケットが横向きになった状態の3時の位置でボールを捉えて、下から上にボールを擦りながらスイングします。
ボールには通常と同じ縦回転のスピンがかかります。
前述のスイングは基本のスイングになり、このスイングに後述の足の使い方を連動させることで色々なボールに対応できるようになります。
ドライブボレー足の使い方
ドライブボレーは、2種類の足の使い方ができると殆どのボールに対応できるようになります。
止まって打つセミオープンでのドライブボレー
セミオープンスタンスはボディターンを有効に使えることで鋭いスイングとなり、パンチのあるボールを放ちます。
ボールの落下地点で待機して打てるボールには、止まって打つセミオープンの足の使い方がお勧めです。
下記画像①のように、踏み込む「左足」を外側にずらした状態のセミオープンスタンスは、ボディターンをしやすい環境なので、鋭いスイングが行えます。
*上記の画像は右利きの人に説明しやすいように逆にしたものです。
セミオープンスタンスの大事なポイントは、画像①の赤い丸部分のように右足にタメを作ります。次に画像②のボールを打とうと思った瞬間に、一気に右足で地面を蹴り上げることでボディターンが始まり、腕が身体に引っ張られるように前に出てきます。(右利きの場合)
走り込みながら打つ踏み込みドライブボレー
もう一つは、ボレーのように踏み込みながらスイングしてボールにパンチを加えます。
これは、自分で移動して打点に入るボールにお勧めな足の使い方です。
フワッと上がったチャンスボールを前に走り込みながら逃さないで打てる方法です。
踏み込みながら打つドライブボレーの大事なポイントは、画像①のように前に走りながら赤い丸の「右足」と「ラケットセット」を同時にします。
次に画像②の「スイング」と「左足の踏み込み」を同時に行うのです。
後ろから前に走る勢いを活かした踏み込みによってボールにパンチが加わり、そのまま次のボールに備えて前に詰めやすいので、次のチャンスも逃さなくなります。
ドライブボレーの練習方法
ドライブボレーを身につける練習方法は、初めは下記画像のように至近距離のノーバウンドのボールを打つ練習が効果的です。
ドライブボレーの難しいことの一つは、ノーバウンドで飛んでくるボールの落下地点に正確に入ることなのです。
落下地点に正確に入れないと、距離感が気になってスイングの練習を集中して出来なくなります。
そのため初めはボールが飛んでくる距離を短くして、スイング練習することに集中できる環境を作ります。
スイングに慣れてきたら、下記画像のように徐々に球出しの距離を離して行うようにします。
練習方法は、下投げで「山なりのボール」を出してもらい、顔の高さの目線の少し上のボールを捉える練習をします。
ほとんどの人が腰の高さのボールに慣れているため、ラケットを腰の高さまで下げる癖が付いているので、高い打点のボールを真横に振るスイングには不慣れなのです。
そのため、高い打点で打つ練習でも無意識にラケットが下がってしまい、腰の高さ近くに打点を落としてしまうことが多いのです。
打点を落として練習することを避けるために、上記画像のように目線の少し上で打つようにして、ラケットを下げずに真横にスイングすることに慣れると、中間部分でもある「胸」の高さのボールも楽に導入しやすくなります。
要するに、最初に「胸の高さ」を練習してしまうと、無意識で腰の高さまでボールを落としてしまう人が多いからなのです。
このドライブボレーの練習は、前述したように至近距離からボールを出してもらうパートナーが必要なので、サークルなどでは仲間の方に下投げで球出しをしてもらい、(スクールではコーチの球出し)「目線の少し上」のボールを真横にスイングすることを意識して行ってください。
球出し相手がいない場合や1人でこっそり上達したい方には、下記画像の球出しをサポートする練習器具はお勧めな練習方法です。
ドライブボレーからスマッシュなど、球出しの「高さ」も「飛距離」も変えられて好きなだけ練習に没頭できるのです。(サーブ以外の練習は全てできます。)
安価な球出し器具とは違い、球出し時のボールの飛びが正確に同じ位置に飛んでくるので、スイングだけに集中できるところもお勧めです。
しかも本格的な球出しマシンのように、打ち終わったらボールを集めてマシンにセットするなどの手間もなく、ボールを打つことだけに専念できるので効率の良い時間の使い方が出来ます。
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中級者のレベルを上げるドライブボレーのコツ!効果的な練習方法を紹介 まとめ
- ドライブボレーはボールを捉える高さによってスイングを変える。
- 足の使い方はボールの状況によって使い分ける。
- 高い打点のドライブボレーを身につけるために、ラケットを下げないことに慣れる。
- 練習では目線より少し上のボールを捉えることに慣れる。
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