テニスで対決して勝ちを楽しむには、ボールを返す守る力がとても重要な要素です。
しかし気持ちよくチャンスボールを決める事も爽快感もあってテニスを楽しむ為の一つの要素でもあります。
チャンスボールを決める事は、周りの人からも「スゴイ」の一言がもらえたりと何とも言えない喜びがあふれます。
人間は人に褒められるとモチベーションがさらに上がります。
モチベーションの上がった集中している状態は、チャレンジ精神を生み出しさらなる上達に繋げられます。
今回の記事は「バシッ」と決めきれない悩みをお持ちの方に、ドライブボレーのコツをご紹介いたします。
最後の締めに使うドライブボレー
試合で勝てないタイプの一つとして「決め球が無い」「決めきれない」タイプの人がいます。
- 途中まで良い形で攻めているのに最後に決めきれなく逆襲されてしまう。
- 試合中にボールを返すことに頭がいっぱいとなり、最後のワンチャンスを逃してしまう。
- チャンスボールを中途半端に打ってしまい「強気で打てばよかった」と後悔することが多い。
チャンスボールを「バシッ」と決める事には、自分の気持ちを奮い立たせる事もでき、相手を萎縮させる事も出来るのです。
決め球としてはスピードも出せて収まりやすいので多くの選手がふあっと浮いてきたボールに対して使うショットなのです。
この攻撃を使わない理由が見当たらないくらい身に付けるべき攻撃のアイテムです。
怒りの一撃

私が当時中学生の時、ある大会で高校生とあたり高校生はまとまって母校の選手の応援をしていました。
相手選手のミスショットで拍手をするなど、マナーの悪い応援の仕方で自分は試合の途中からイライラする気持ちが高まってきて、何か強烈な一撃を与えてやりたくなりました。
私も元々体が大きくパワーがあったので、サーブの威力でチャンスボールを作る事を考えました。
ついに「ふわっ」とボールが浮いて来たのです。
無意識に前に詰めてボールを落とさないで、フルスイングのストロークを打っていました。通常ハイボレーをするようなボールでしたが、一撃を食らわしたい気持ちが強かったのか会心の当たりでした。
これが人生初のドライブボレーを打つきっかけになったのです。
ハイボレーするよりスピードがあり、尚且つスピン回転なのでコートに収まりやすいショットだったのです。
会場も一瞬静まり返って「なにいまの?」とびっくりするような雰囲気になっていました。
当時私もドライブボレーは教えてもらう事は無かったのでテレビでプロの選手を見て頭の片隅に残っていたのです。
打った自分が一番驚き「これは武器になる」と感じ、気持ちが乗り始めたのと同時に相手がびっくりして萎縮し始めたのを感じることが出来ました。
ドライブボレーの攻撃は、ポイントを奪う他に相手に威圧感を与えることにもなるのです。
不安なスマッシュの代わりになるドライブボレー
自分は普段スマッシュ練習をあまりしていなかったのでスマッシュに不安がありました。
しかしこのドライブボレーを打ち出してからはスマッシュの代わりにする事も出来たのです。
練習量の少ない一か八かのスマッシュに頼るよりは確実に入れられるドライブボレーをした方が得策でした。
スマッシュに自信がない人や、普段スマッシュ練習をあまり行わない方にもお勧めできます。
ドライブボレーはストロークの延長線上で行える為、早めの準備さえ整えられると簡単に習得出来るのです。
ここでスマッシュを打ったら「失敗しそう」な時にはドライブボレーに切り替えて打つことも出来ます。
スマッシュはスピードが出るのですが、コートに入れられる打点の範囲が狭いのです。
正確に打点に入れないと簡単にミスショットになりやすく、打点に入れてもタイミングがズレてしまうとミスショットになります。
縦に振るスイングの難しい所なのですが、練習量で簡単に克服は出来ます。
ドライブボレーは普段ストロークで慣れているボールの横に入ってボールを擦るので、身に付けやすいショットです。
打点の範囲も広く、腰から頭の少し上の高さまでは攻撃的なボールを打つことが出来ます。
ただ、素早い的確なグリップチェンジとボールを擦り上げる必要があります。
テニスをやるからには決める事の爽快感と楽しみをモチベーションに、身に付ける価値は大いにあります。
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ドライブボレーのコツ
ドライブボレーは、ボールを落とさないでノーバウンドのボールを打ちにいきます。
落下地点の横に素早く移動してスイングするので、相手に守る時間を与えません。
同時に自分の時間も無くなる為、素早い判断と素早い動きが成功させるポイントです。
シングルスでもダブルスでも使える場面が沢山あります。ふあっと浮いてくるボールにアンテナを立てて待ちます。
- 素早く落下地点の横に移動する。
- 落下地点に入ると同時に、ボディターン(テイクバック)
も完了させておきます。 - 打点は、胸の高さで捉えることを目標にします。
スイングは右下から左上の斜めにボールを擦ります。 - 前に押し出すのでは無く、擦る感触で打ちます。
*打点の範囲は、腰の高さから頭の少し上の高さまでは打ち込めます。
打点が高すぎると力が入らないので、高くても頭の少し上までです。
上の画像はスローモーションです。参考にして下さい。 [捉えるボールの高さによって加える回転を変えます]
*ミスを防ぐ為の回転のかけ方です。
◆腰から胸の下の高さまでは、下図のように下から上に縦に回転を加えます。

◆胸から目線の高さまでは、下図のように右下から左上に斜めに回転を加えます。

◆目線より上の高さは、下図のように右から左に横に回転を加えます。

上の画像はドライブボレーまでのパターンなので参考になります。
ドライブボレーのメリット
ドライブボレーはノーバウンドのボールを打つので、相手から時間を奪うことが出来ます。
ドライブボレーはスピン回転なのでコートに収まりやすいのです。しかもスピードも出るためそれほど細かなコースを狙わなくても決めることが出来るのです。

バシッと決められるので、爽快感と喜びを同時に感じられ、強烈に決める事が出来ると更にモチベーションも上がりグイグイと積極的なプレーが出来るようになります。
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ドライブボレーまとめ
- ドライブボレーには爽快感と喜びを感じられる。
- スピードも出て安定感もあるので身につける
価値のあるショット。 - スマッシュに自信がない時の代わりのショットにもなる。
- 積極的な気持ちにさせてくれる。
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