テニス|スマッシュが苦手な中級者が身につけたい打ち方と練習方法

このページは、スマッシュが苦手な中級者向けに「スイングのコツ」を、わかりやすく解説しています。

スマッシュは、大きく分けて「後ろに下がりながら打つスマッシュの動作」と「さほど動かないで打てるスマッシュの動作」の2種類があります。

今回は「さほど動かないで打てるスマッシュ」の打ち方を解説します。

テニスで、スマッシュだけは「異なる意識でプレーする」必要があります。

というのは、ストロークやボレーのように「組み立ててプレーする場面」が、無いショットだからです。

例えば、ストロークやボレーは、コースを狙って「つなぐ」→チャンスが来たら「攻撃」など、組み立ててプレーします。

しかし、スマッシュに限っては、勝負にケリをつける「とどめの一撃」として使うショットなのです。

なぜなら、山なりのボールをネットの近い位置から打てるため、(高確率で)決定打になりやすいショットだからです。

要するに「スマッシュ」=「攻撃」と位置付ける「攻撃専用のボール」だからです。

そのため、効果的な身体の使い方を身につける必要があるのです。

心理的な影響を与えるスマッシュ

試合中、ミスしないように「置きにいく」スマッシュは、周りの人に影響を与えます。

なぜかと言うと、スマッシュを「置きにいく(力弱く打つ)」と、自分のペアにも相手ペアにも「弱気がバレる」からです。

例えば、スマッシュを「中途半端なスイングで」ミスしたときは、(ポイントを失う他に)心理的にダメージも残ります。

それ以上に、自分のペアにも「不安な気持ち」を与えてしまうのです。

しかも、相手ペアには「スマッシュが苦手なんだ!」と気づかれます。
つまり、自信がない「弱点」を(自ら)さらけ出しているのと同じ事なのです。

反対に、小気味よい「鋭いスイングで」ミスしたときは、心理的に切り替えを早くさせられ、ペアにもポジティブな印象を与えます。

なにより、相手ペアに「ミスしてくれてラッキーだったけど、打ち込んでくるから危険だな」と、威圧感を与える効果もあるのです。

そのため、スマッシュを「鋭いスイング」で行うことは、決定打になりやすい他に「心理的な乱れを防ぐこと」や「相手に与えるイメージを変える」効果があるのです。

スマッシュで鋭いスイングをするには「身体」を利用する

スマッシュで身体を使う理由が、腕を鋭く動かすには、セットした「両肩の位置」をスピーディーに入れ替えるような動作が必要になるからです。

例えば、下記画像のピッチャーのように、横向きからステップインして(腰を)正面向きに回転させるから、肩も回転して腕も引っ張られるので、鋭い腕の使い方ができます。

だから、身体を利用することで「腕を鋭く振り下ろす」動作ができるようになるのです。

例えば、スマッシュが苦手な人に多い、ボールを打つ前に(無意識で)正面を向いてしまう動作は、(腰が回転しないので)肩の動きが無くなるため、腕力に頼るスイングになります。

腕力だけでは、ラケットを振り下ろすスピードを(自分が思うほど)加速させられません。

なにより、腕力に頼ることで「力み」やすくなり、腕が鈍い動きとなり感触の悪い当たりになってしまうのです。

スマッシュで行う身体の使い方

身体の使い方
  1. が「横向き」と「両腕をセット」します。
  2. は、ステップインした「左足に重心」を乗せながら打ちます。
  3. は、スイングの流れを止めないために、ラケットを「身体の左側に」振り下ろします。

このように、(横向きから)ステップインして左足に重心を乗せることで、「腰」と「肩」の回転が使いやすくなります。

つまり「腰と肩」の身体を使いながらスイングできるから、腕も連動して鋭く振り下ろせられるのです。

おまけに、ステップインする動作は「振り出しのきっかけ」となるため、タイミングを合わせやすくなります。

ミスを防ぐスイングのチェックポイント

身体を正しく使えても、スイングでボールを叩きつけるような「縦に」振り下ろせないと、アウトミスが多くなります

というのは、スマッシュは肘の位置が低すぎると(打点が低くなるため)横殴りのスイングになりやすく、ラケット面が開いた状態でボールを捉えてしまうからです。

横殴りのスイングでは、ボールの外側を切るようなスイングになってしまい、叩きつけるスイングができなくなります。

そのため、ボールを高く弾ませるイメージで、インパクトで腕が顔の近くを通過するように(肘の位置を高くして)高い打点から振り下ろす「縦のスイング」を意識します。

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スマッシュはボールの真下で待たないで「少し後ろ」で待機

スマッシュは(上から下へ)スイングを加速させたいので、前述したように身体を使うために「ステップインする空間」を作りたいからです。

ステップインする空間があるから、身体を使ったスイングが(自然に)行えるのです。

逆に、ステップインができない位置では、(ボールが頭の真上過ぎて)身体が伸び上がった状態となり、力を伝えにくいスイングとなってしまいます。

要するに、(下記画像のように)落ちてくるボールの真下で待たないで「少し後ろで待機して」そこからステップインして打つようにします。

青い矢印の位置だと、ステップインしてボールを打てるため、身体を利用した力強いスイングを可能にします。

だから、決定打となる「とどめの一撃」を放てるのです。

注)この位置関係での打ち方は、(多少後ろに下がっても)自ら動いてボールとの位置関係を保って打つようにします。

下記動画は、スマッシュ参考動画です。

クレーコートなので、決まりにくいときこそ、よりパワーを生み出す使い方が効果的なのです。

例えば、動画の4球目のスマッシュのように、(ステップインしないで)その場でジャンプしてリストだけで打つ場合もあります。

それは、ジャンプして打点を高くすると、頭の上を抜く「柵越え」や、より鋭角に「角度をつける」こともできるからです。

鋭く振り下ろすスイングを行うことで「リストが強化されるため」このような使い方もできるのです。

スマッシュの練習方法

練習方法は、ラケットの振り下ろしを加速させたいので、できるだけ手前にバウンドさせるように狙います。(下記画像 赤枠 部分)

目的は、ボールを地面に叩きつけるスイングを身体に覚え込ませるためです。

スマッシュが苦手な人に「最も足りない部分」なので、(ネットミスしたからダメ)と、目先の結果だけで判断しないで、叩きつけるスイングを身につけます。

*上記のようなスマッシュ練習でも、前述した身体の使い方を意識して行います。

スマッシュ練習で意識する動作方法

下記動画は、スマッシュに入る動きの参考動画です。

先ずは打点に入る方法で、身体を使う体勢の「横向き移動」を身につけます。そこから「左足に重心を乗せて」スイングするようにします。

動画のように、動くときは「サイドステップからステップイン」をする習慣をつけます。
動く距離が短い時は、横向きを作ったら「直接ステップイン」で打ちます。

前述した動作を確認すると

  1. 「横向き+セット」
  2. 「ステップイン(左足重心)」
  3. 振り下ろす」になります。

このように、普段のスマッシュ練習では、決定打になるスイングを「何度も意識する」ことが、ロブが上がったときに(無意識で)打てるようになります。

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まとめ テニス【スマッシュが苦手な中級者が身につけたい】打ち方と練習方法

  • スマッシュは「横向き」から「正面向き」に身体を使う。
  • 身体を使うために、左足をステップインさせる。
  • スイング中は、肘の位置を高くして「縦のスイング」になるようにする。
  • ボールを待つ位置は、落下地点より「少し後ろ」で待機する。

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