ストロークを上達するには打点の位置が肝になり、打点の位置を覚えることがステップアップを促進します。
理想的な打点の位置を覚えるには、地面から垂直に立っている「壁」や「ネット」を使うことで簡単に覚えられます。
ストロークの打点の位置は、自分の身体の位置より前方(ネット側)で捉える必要があるため、垂直の壁やネットを利用することで、打点の「前方加減」や「手首の形」を覚えやすくなります。
打点が前になるとボールをコントロールしやすく、楽にボールを飛ばせてテニスを簡単にしてくれるのです。
目次
身体の位置が打点の境目
ストロークで捉えたい打点は、下記画像のようにあくまでも上半身の位置に対して前方(水色のゾーン)でボールを捉えます。
左側の赤いゾーンの中は、打点が後ろ過ぎになります。この位置ではボールをコントロールしづらく、ボールを捉えるタイミングが遅いので右側に飛ぶようになります。(右利きの場合)
しかも赤いゾーンは、ボールの衝撃が強いため肘や手首を痛めやすくなります。
そのため、フォア・バックのストロークでは水色のゾーンでボールを打つことを頭に入れておく必要があります。
打点の位置の目安
打点の目安を覚えるには、下記画像のように地面から垂直になっている壁などに、ボールを打つ側のラケット面をピタッと付けた状態が理想的な打点の位置になります。
左足の「つま先」と「壁」の距離は15~20cmくらい離します。
壁に合わせる面は、ボールを打つ側の面で下記画像のように「手の部分からラケットヘッド」までを壁につけるようにします。
壁にピタッとつけた時の状態が、実際にボールを打つときの「打点」と「手首の形」になります。
*バックハンドの打点も、上記と同じやり方で打点の位置を覚えます。
打点が高くなるに連れて前後の位置を前にする
ストロークはボールを捉える位置が高くなるに連れて打点を前にする必要があります。
ボールを打つ高さが高低しても「肘」と「手首」の角度(形)は変えないため、下記画像の壁のように、打つ位置が上にあがるに連れて打点は前になります。
イメージとして、画像のように「壁を斜め」にした状態が理想のインパクトになります。
ボールを捉えるラケット面の角度
実際にボールを打つときのラケット面の角度は、下記画像のように地面と垂直よりも少しかぶせ気味で捉えることを推奨します。
ラケット面を垂直に使うことは間違いではないのですが、状況の変化によってラケット面が上を向きやすくなることがあるのです。
私も初めは垂直な面で習いましたが、ボールの空気圧や相手によってボールの弾みが変わることで、普段と同じスイングをしてもミスショットが出やすくなったのです。
ニューボールを使うと直ぐにわかりますが、空気が普通に入ったボールはいつも練習で使っているボールとは違い弾み方が跳ね上がるのです。
そのためラケット面の上側で(下記画像 左)ボールを捉えやすくなります。
ラケット面の上側でボールを捉えるとラケットの上側に圧がかかり、ラケット面が上を向いた状態(画像右)で振り抜いてしまうことになり、ボールがアウトしやすい環境になってしまうのです。
他にも、垂直の面を維持したままラケットを振り出すことは意外と難しい事なのです。それはグリップがウエスタングリップのような厚い握りではない限り、テニス経験の浅い人はスイングの最中にラケット面が上を向きやすくなるからです。
面が上を向いてアウトしやすい状態を防ぐには、普段からラケット面をかぶせ気味で捉える事に慣れておくと、アウトになりにくいラケット面を維持しやすくなります。
かぶせ気味でボールを打って「ボールが上に飛ぶの?」と思いますが、基本的にストロークはラケットを下から上に振り上げて、ボールを上に飛ばそうとする力が加わるスイングなのです。
しかもラケット面をかぶせ気味で捉えてもガットの編み目にボールが引っ掛かり上にあがりやすいのです。(注意:かぶせる限度を超えると飛ばなくなります。)
ストロークで打点がつかめない初心者が打点の目安を覚えるコツ! まとめ
- 打点が前とは、上半身の位置よりネット側の前方でボールを捉えること。
- 打点の目安は、垂直の壁でインパクトの形を作る。
- 打点の位置が高くなるに連れて、打点の前後も前にする。
- ボールを捉えるラケット面の角度は、かぶせ気味で捉える事に慣れる。
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