「呼吸を感じる」ことが集中を高める!試合でパニくらない方法

試合で実力を発揮できない人は、いつもと違う試合の環境に集中力が乱されているのです。

人の多さや試合会場の雰囲気、対戦相手の見た目など「目」と「耳」から色んな情報を感じてしまい、自分の中で緊張感を作り上げてしまいます。

雰囲気に呑まれると、いつも出来ていることができなくなり、失敗をすることが多くなってしまいます。

今回は、どんな環境でも直ぐに集中しやすい環境を作ることができる「呼吸法」をご紹介します。 

集中力がテニスのメンタルを左右する

普段、読書やゲームなどはスゴく集中して入り込めるのに、テニスの試合になると集中できない

それはメンタルが弱いのではなく、いつもと違う環境で集中することができていないだけなのです。

テニスの試合でプレッシャーのかかる場面などで、ほとんどの人が緊張で頭が真っ白になったり、体がガチガチになったりする中で、自信満々にやり遂げちゃう人は「どうやって集中しているの?」と思いませんか?

試合会場では「目」や「耳」から色々な情報が入ってきて、集中する事を難しくさせる環境でもあります。

どんな環境にいても集中するスキルを身につけられると、自分が持っている能力を存分に発揮できるようになります。

どの分野でも一流になっている人は、緊張していても自分で集中する状態を作り上げています。

人間は誰でも集中している時に本来のパフォーマンスを発揮させられます

メンタルをコントロールする「呼吸」

2020年全米オープンテニスで準優勝をしたアザレンカ選手が、ゲームが競り出してくるとチェンジコートで目を閉じて、何も考えずに自分の呼吸だけを感じる動作をしているのです。

これはアルファ波状態を作ることで、より試合に集中する為の行為なのです。

試合中に色んな情報(マイナスイメージなどの雑念)に頭がとらわれないで、冷静な判断でプレーができるようにする為なのです。

普段集中できている状態とは心が奪われている状態で、脳波がアルファ波の状態なのです。

日常の生活ではベータ波の状態です

ベータ波 14Hz~ 日常で、緊張・不安・イライラ・ネガティブの状態。
アルファ波 8~13Hz 集中していて、リラックス・落ち着いているポジティブな状態。
シータ波 4~7Hz うとうとして意識が働かない状態。
デルタ波 0.5~3Hz 深い睡眠で無意識の状態。

上記の「アルファ波」の状態に自分をコントロールする事が、集中している状態です。

アルファ波状態を作るには、普段から自分の呼吸の感じることで作れるようになります。

アルファ波状態を作ることができると、テニスの緊張した場面でも自分のメンタルをコントロール出来るようになります。

やり方として、上記画像のシャポバロフのように、リラックスして目を閉じて呼吸を感じるだけなのです。

息を「吐いたとき」も「吸うとき」も、体内に「入る」「出る」を細かくイメージして、その呼吸だけを感じる練習をします。

注意
ただ呼吸をするのでは無く、体内の呼吸の動きを
感じていること自体が、集中し始めている状態です。

5分ほど呼吸だけを感じられているときは、雑念がない状態です。自分の呼吸を感じるだけなので、どこでも簡単に行えます。

気がついた時、いつでも行うと早く身に付きます。

  • 一休みをしている時にも。
  • パソコンをしている時にも。
  • 移動して歩いたりしている時にも。
  • ちょっとした空いている時間に。
呼吸を感じる

どの環境にでも対応して発揮する為の段階を分けた練習。

  1. 目を閉じた状態で呼吸を感じる。
  2. 目を開けて一点を見つめた状態で行う。
  3. 景色やテレビなどの軽く動いている物を見ながら行う。
  4. 手や足を軽く動かしながらの状態で行う。
  5. 日常の生活をしている中で行う。

この段階を分けた状態で出来ると、スポーツ・仕事・勉強
などでも応用が利くようになります。

さらにテニスでラリー中に集中する方法
  • 相手からボールが飛んで来てる時間は
    息をゆっくり少なめに「フゥ~」と吸い続ける。
  • 次に自分のスイングし始めからフィニッシュまでは
    「フー」と息を吐く。

上記は正確に相手のインパクトした瞬間から吸い、
自分がラケットを振り出す瞬間から吐く事が、

タイミングを計る大事なポイントでもあります。

補足的な雑念排除の方法

  • 自分の心の中で実況中継をしながら試合を行う。
  • 試合中のチェンジコートやサイドチェンジの移動する時に
    地面を歩いている一歩「右足」「左足」の感触を感じる。
  • 試合中に冷たい水を飲む、冷たい水が
    食道を通過しているのを感じる。

メンタルをコントロールできると?

自分でスイッチを入れられる習慣がつくと、場所や環境が変化しても自分のパフォーマンスを発揮する事が出来るようになります。

「さぁ、ここは集中しよう」と思った時に自らスイッチを ON に出来るのです。

テニスの試合以外でも、仕事や勉強など集中力が必要な事に利用できるため、集中できるようになると能力を発揮しやすいので可能性を最大限発揮できるのです。

 テニスのメンタル まとめ

  • テニスでメンタルが弱いのではなく、集中ができていないだけ。
  • 自分の呼吸を体内で感じてアルファ波状態にする。
  • 集中できると、どの場所でも本当の力を発揮できるようになる。

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