ダブルスでポーチボレーを使いだすと、ポーチボレーってラケットに当てにくいと思ったことは無いですか?私は最初の頃によくありました。
飛んでいるボールに、自分がスゴい勢いで近づいて打つため、ボールが見えにくいのです。
せっかくポーチに出るなら「決めてやろう」と思うあまり、ボールに早く近づきたいから猛ダッシュで駆込んでしまうのです。
猛ダッシュするから、自分の視界が新幹線の窓から外の景色を見ているように、勢いよく流れるため、メインのボールを見えづらくしてしまうのです。
そのため、ボールの「見やすい動き方」に変えることで、今まで見えづらかった速いボールも「止まっているかのように見えてきます。
今回は、ポーチボレーに出るとボールがはっきり見えなく、上手くラケットに当てられない方向けに、ボールが「見やすい動き方」を説明します。
目次
ポーチボレーは上半身を正面向きで移動する
ポーチボレーでボールを見やすくするコツは、移動するときに「上半身を」正面向きのまま移動するようにします。
上記画像Aの定位置の構え(レディポジション)を維持したままコートの中央(画像B)に移動します。
画像Bは、相手のインパクトに合わせるように、一度動きを止めます。
上半身を正面向きのまま移動することで、顔の向きがブレないため、目がボールの動きを追い続けられるのです。
正面向きの移動は、ボールのコースがズレても対応できます。例えば、フォア側のポーチボレーに出て、ボールがバック側のコースであっても、スムーズにバックボレーで対応できるようになります。
ポーチでボールが見えにくい原因は、早くボールに近づこうとして、走り抜けるような動き(下記画像 左)になり、ボールに対して横向きになっているから見えづらくなるのです。
しかも、走り抜けるような体勢では、移動先のボールしかラケットを出せないので、ボールのコースがズレると返せない。つまり、対応できる範囲が限られてしまうのです。
そのため、ポーチボレーは、コートの中央に動いている間は、上記画像 右のように肩のラインがネットと平行(正面向き)のまま移動します。
素早くスタートするコツ
ポーチに出るときの足の移動には、色々な方法があります。代表的な3つの動作を紹介しますので、自分がやりやすい動作を参考にして下さい。
ポーチボレーの「動き初め」は、下記画像のように「重心移動」から始まります。
動きたい方向へ、素早く重心を移動させることで、スタートが素早くなります。
◆左足スタート
上記画像は、①左足(移動)→②右足(距離感調整)→③左足(踏み込み)の移動方法になります。(バックボレーは逆)
特長は、1歩目が外側の足から動くので、2歩目の足を大きく外に出せる為、遠いボールから近いボールまで対応できます。
*遠いボールの場合は、②の後も歩数を増やして走ります。
上記動画は、左足でスタートするワウリンカのポーチボレーです。
◆スプリットステップスタート
上記画像は、斜め前方にスプリットステップ①(両足ジャンプ&両足着地)をして、②が踏み込みになります。(バックボレーは逆)
特長は、スピーディーなボールにも対応しやすく、比較的簡単に導入しやすい動作ですが、届く範囲が少し狭くなります。
上記動画は、斜め前方にスプリットステップでスタートする、マレーのポーチボレーです。
◆右足スタート
上記画像は1歩目の右足を、立っているスタンスの内側に引きます。次に②左足(移動)→③右足(距離感調整)→④左足(踏み込み)の動作です。(バックボレーは逆)
特長は、1歩目から加速しやすいため、サイドの離れたボールにも手が届くようになります。
*遠いボールの場合は、③の後も歩数を増やして走ります。
上記画像は、右足を引いてスタートする、ヒンギスのポーチボレーです。
ボールのパンチ力は踏み込みでつける
前述したように、中央付近で正面向きを作ることで、ボールにパンチ力をつける準備も整います。
ポーチボレーでボールにパンチ力を加えるのは、上記画像 右のように踏み込みながらボールを打つようにします。(バックボレーは逆)
踏み込みながら打つことで、(ラケットを振らなくても飛ぶため)スイング幅を短くさせられるので、ラケットの芯を捉えやすくなります。
しかも、踏み込みで身体が前に移動するので、ボールにパワーも伝えられるのです。
ボレーを腕だけで飛ばそうとすると、スイングの振り幅が長くなるため、打点がズレやすくミスの原因になります。
したがって、ポーチボレーは踏み込みながら打つことで、ボレーの確率を上げられます。
ポーチボレーをバシッと決めることで、パートナーと喜びを分かち合う機会が多くなります。
ポーチボレーの「動くタイミング」は、下記を参考にして下さい。
練習方法
ポーチボレーの正面を向きながら移動する練習方法は、下記画像のように横に動きながらのボレーボレーがお勧めです。
お互いに、左に移動しながらボレーボレーをして、反対側まで行ったら戻ってきます。
- 常に相手と正面向きで構えて、横に移動する事に慣れる。
- 移動方向の少し先にボールコントロールする。
- 横にジャンプするスプリットステップで、フォア・バックで対応する。
ポーチボレーの動きに慣れるには持って来いの、要素が詰まった練習方法です。
上記動画は、ダブルス名手でもあるブライアン兄弟のボレー練習動画です。
ポーチボレーを打ちやすくするにはコツがあった!テニスダブルスのコツ まとめ
- ポーチボレーで素早く動くには、重心移動させる。
- ポーチボレーの移動は、上半身が正面向きのままで移動する。
- ボールにパンチ力をつけるのは、踏み込みで行う。
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