硬式テニスでスイートスポットに当たらない?すぐできる解決方法!

このページは「スイートスポットに当てる方法」を、わかりやすく解説します。

テニスでスイートスポットに上手く当たらないときは、ボールが当たった場所の真逆の部分に当てる練習をします。

そうすることで、感覚のズレが修正されてきます

要するに、自分が無意識で「ここが真ん中」と感じた位置が少しズレているだけなので、ズレを修正することで改善できます。

例えば、ラケットの先端に当たるのであれば、次のボールはラケットの根元で打つようにすることで、誤差の修正ができます。

上記画像のように、スイートスポットの真ん中で打っているつもりが、先端の赤丸にあたるので、赤い矢印の約12cmほどの誤差があります。

この状態で水色のスイートスポットには戻そうとしても、元々の感覚自体の12cmのズレがあるので難しいのです。

そのため、それ以上の距離である真逆の黄色丸まで離れた位置(24cm)だと感覚的にズラしやすくなります。

しかし、実際は黄色を狙うことによって、元々の「誤差の分」があるため、水色のスイートスポットに戻るようになります。

例えば先端のフレームなら、根元のフレームを狙います。上下に当たる場合でも、同じやり方で修正できます。

ラケットの「どこに当たっているか」わからない場合は、後ろから動画を撮ってもらうか、コーチや周りの人に見てもらうと早いです。

1人で出来る効果的なスイートスポットに当てる練習方法

この練習は自宅でも、コートで待っている時間でも行えます。
コートで待っている時間は、ボールが飛び散る可能性もあるのでフェンスの近くで行うのが良いかも知れません。

細いフレームを狙い細かな感覚を身につける

ラケット面を天井に向けて、下記画像のようにラケットの上でボールを20cmくらいの高さで2~3回ほどポンポンと弾ませます。

グリップは、上記のように「手の平が上を向く」ように握ります。
(包丁を持つようなイメージです。)

ボールをラケットの中心で2~3回弾ませた次は、下記画像の水色の部分のフレームにズラして狙います。(フレームに当ててボールが途切れてもOKです。)

ラケットの真ん中で弾ませているボールを、ワザと(真ん中から)フレームにズラして当てることで、細かな感覚が磨かれてきます。

というのは、ラケット面の中心からフレームまでの距離を、意図的にズラすことで距離の感覚を磨くことができるからです。

ズラして狙うフレームの4箇所は、左右前後の感覚を磨くため、順番に狙うようにします。
最後に自分でノーミスで一周できるか?テストするとモチベーションを上げられます。

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さらにレベルアップした感覚を磨く練習

この練習も同じくラケット面を天井に向けて、ラケットの上でボールを20cmくらいの高さでポンポンと4~5回弾ませます。

そのまま下記画像(右)のようにラケットを立てて、フレームで1~2回ポンポンとボールを弾ませます。

*これはボールが途切れないように行います。

フレームに当てるときはフレームの真ん中に当たらないと、ボールがあちこちに飛んで行くため、フレームのど真ん中に当てる感覚を磨きます。

フレームに当てたら、スタートに戻って4~5回弾ませてフレームで1~2回と繰り返します。
フレームを使うペースは、自分のタイミングでOKです。

慣れてきたら、使う面をもう一つ追加して、ラケット面の表面→フレーム→裏面→フレーム→表面と、スタートの元の位置に戻ってくるようにします。

最後は、フレームだけでボールをポンポン弾ませます。

最初は5回を目標にして、5回→10回→15回→20回と目標回数を増やしていきます。
最終目標を20回にして感覚を磨く練習をします。

この練習もフレームの真ん中に当たらないと、真上に弾まないので「繊細な感覚」と「集中力」が磨かれます。

このような練習は、ボレーのようなとっさに来たボールに対して「正しい面を作る」ラケットワークの練習にもなります。

上記のような練習のグリップは、ボレーのグリップの握りで、包丁を持つような薄いグリップで行うことを推奨します。

なぜなら、フォアハンドの握りでバックも慣れてしまうと、実践には不向きな使い方だからです。テニスをフォアハンドの握りだけで慣れてしまうと、上達する伸びしろを制限するのと同じことなのです。

その上、フォアのグリップでバックを打つと、真ん中に当てづらいため、肘にくる衝撃が大きいので、普通の人より肘を痛めやすくなります。

スイングしながら感覚を磨く練習方法

止まっているボール

次の練習は、実際にボールを打ちながら感覚を磨きます。

先ずは、地面に置いてあるボールを、軽くスイングして飛ばします。

やり方は、スイングしながら「先端のフレームだけで」ボールを打ちます。

最初の何球かだけ、ボールを見ながらゆっくりスイングして打ち、徐々にスイングスピードを上げてラケットを振ってみましょう。

ポイントは、鋭くスイングしても、ラケットが地面に触れないでボールを捉える感覚を磨くことです。

要するに、自分が感じる「腕からラケットの長さ」と、実際の長さを感じ取る練習になります。

ラケットを、どのくらい近づけたら「フレーム部分」でボールを捉えられるか?実際のスイングの中で距離感を磨く練習です。

動きのあるボール

下記画像のように自分でボールをバウンドさせて、ボールが弾みあがって落ちてきた所を、スイングしながら3段階に分けて捉えるようにします。

上記画像①は、ラケットの「下のフレーム」で捉えます。
画像②は、ラケットの「真ん中」で捉えます。
画像③は、ラケットの「上のフレーム」で捉えます。

*グリップは、通常のストロークと同じ握り方にします。(握りが厚すぎてやりにくい人は、セミウエスタン近くでもOKです)

ラケットの振り方は、小さなスイングで「下・中・上」の順番でボールを繰り返し打ちます。(小さなスイングなので、自宅でも十分に行えます。)

この練習では、約10㎝単位のズレを感じながら感覚を磨けます。
「上・中・下」の3回連続を目標にして、慣れてきたら6回連続をクリアするように練習します。

次に、自分でボールを落とした瞬間に「目を閉じる」または「違う場所を見ながら」バウンドしたボールの音だけの感触で「上・中・下」の3段階を捉える練習を行います。

目からの情報を遮断することで、感覚が研ぎ澄まされるため、ラケットのどの部分に当たったか?の感触が、手のひらで感じられるようになります。

手のひらで感触を感じられると、振り出しのタイミングなど細かな感覚を調整できるようになるので、自分でズレを修正できるようになります。

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スイートスポットに当たらない時の解決方法 まとめ

このフレームの細い部分に当てる練習で、繊細な感覚を身につけられます。

大きなラケット面から、細いフレームに意図的にズラしてボールを狙うため、繊細な手の感覚を磨くことが出来ます。

手の感覚が磨かれると、ボレーなど一瞬で飛んでくるボールにも、とっさに出したラケットのスイートスポットにあてる確率を高められます。

繊細な感覚が身につくことで、無意識にスイートスポットにあてられるようになり、ボールを打ったときにジャストミートした気持ちの良い感触を楽しめるようになります。

Oncourt Offcourt スイートスポットトレーナー

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