テニスの初心者が早く上手くなるにはラケットとボールに慣れる必要があります。
テニスではボールを操ることが上手くなると、テニスのレベルが上がっていきます。上級者と初級者の一番の違いは、上級者はラケット操作が上手くできることで、ボールを操ることに慣れています。
それには、時間を使って経験しているからラケットとボールの扱いに慣れているのです。
テニスの初心者が、初心者を早く卒業するにはラケット操作の経験値を積むしかないのですが、早くに慣れるには、自主練習で身につけることが時短となります。
今回は初心者が1人でもできるラケット操作の練習方法を紹介します。
目次
ラケット操作に慣れる
ボールを操るにはラケット操作ができる必要があります。
ラケットを操作する練習で、ラケットの持ち方は下記画像のように手のひらが上を向く状態でラケットを握ります。
これは手のひらの感覚で行うことができるため、感覚をつかみやすいからです。
ラケットリフティング
最初に慣れる事は、ラケットの上でボールを弾ませる練習です。
ラケットの上でボールを20~30cm上に弾ませて、ボールを落とさないで50~100回は楽に出来るように練習します。
ボールは単純にラケット面が向いてる方向に飛ぶので、ラケット面が水平になるように手の感覚を磨きます。
注)慣れないと腕全体を動かして肘の位置を上下に動かした使い方になるため、 肘の位置は動かさないで手首だけで行うようにしましょう。
上記画像①のように、ボールが落ちてくるときにラケットの先端だけ下げます。
画像②で、ボールがラケットに当たる瞬間に合わせて水平になるように戻してボールを飛ばします。
この動きはラケット面でボールを上に飛ばすために、落ちてくるボールにタイミングを合わせる必要があり「タイミング」と「面の感覚」を身につけられます。
*実際のストロークでは上記のようにはボールを飛ばしません。あくまでも「タイミング」と「面の感覚」を磨く練習です。
【練習の順番】
- 手のひらを上に向けた面で真上に上げるリフティングをします。
- 次に、慣れてきたら裏面の手の甲を上に向けた面でリフティングをします。
- 少し慣れてきたら、最後にラケットの「裏面」と「表面」を交互に使うリフティングをします。
目標は、自分が動かないで出来るようになるまでラケットの感覚を磨きます。
次にフレームを混ぜたリフティングを行います。
上記画像の①がラケットの表面で、次に②のフレーム部分、次に③の裏面を1回ずつ順番にリフティングして行きます。
①~③を繰り返し慣れるまで行います。
次に、①→②→③→②→①と戻ってくるように行います。
これはとっさに飛んで来たボールにも、正確な「面の向き」をつくれるようになり、ボールを相手コートに返せるようになります。
フレームの細い部分を使って打つのには、正確に真ん中で捉える感覚が身につき、どんな状況でも「ラケットの芯」でボールを捉えることが出来るようになるため、気持ちの良い快心の当たりが多くなります。
ラケットドリブル
次にラケットでドリブルするように前述のリフティングの動きを行います。
グリップは手のひらが下に向くように持ちます。
大事なことは、ラケットを動かすタイミングを覚えることです。
上記画像①のように、ボールが上がってくるときラケットの先端だけ上げます。
画像②で、ボールがラケットに当たる瞬間に合わせて水平になるように戻してボールに力を加えます。
*自宅などでやる場合、床に当たる音がうるさい場合は柔らかいボールを使って行ってください。
ラケットリフティングもドリブルも「楽に」出来るようになるまでラケットの感覚を磨きます。
ボールを吸収する柔らかい感覚
テニスではボールを飛ばす以外に、ボールを吸収する感覚も必要になります。
テニスは長方形のコートの中を駆使してボールをコントロールする競技なので、飛距離を出すだけじゃなく飛距離を出さないことも重要です。
しかも勢いのあるボールが飛んで来た場合、ボールを吸収するラケット操作ができないと、ボールをコートに収めにくくなるのです。
ボールキャッチ
ボールを上に投げて、落ちてくるボールをラケット面でキャッチします。
上記画像のように、ボールを上に投げて落ちてくるボールをラケット面で弾ませないでキャッチします。
ラケットの動きは、上記画像のブルーの点線のように動かします。
ボールが落ちてくる途中で、画像①のようにボールの横にラケット面をつけて、アルファベットの「J」をイメージするように動かします。
この動きも、裏表両方の面を練習して感覚を磨きます。
参考になる動画があったので紹介します。
下記の動画の動きになります。
前述と同時進行でボールを狙う感覚を覚える
次は、より実践に近い「狙う感覚」を磨く練習です。
テニスは上記画像のように長方形のコートの中を駆使して、人のいない所にボールを放つ競技なのです。
そのため、ラケットでボールを前後左右に操る感覚を磨く必要があります。
上記画像のように、画像①は画像の手前から「左右を狙う」練習で、画像②が、画像の右側からボールを打って「前後を狙う」練習です。
画像の狙う「的」はボールですが、的は何でも良いです。
自分でボールを的に当てる感覚を繊細になるまで練習をします。左右に打ち分ける感覚と、前後の深さ短さを磨く感覚練習です。
この感覚だけはやったもん勝ちで、身につくとプラスしかありません。
この感覚がボールを操ることになるので、自分の上達を最も感じることができます。
テニスの初心者が1人で出来る「時短」でボールに慣れる練習方法 まとめ
今回の練習の意味は、ラケットとボールを扱う感覚に慣れるためなので、最後の「ボールを狙う感覚」以外は、それなりに上手く出来るようになったら卒業しても大丈夫です。
この感覚は、自分の持っている能力の「可能性を伸ばす」ために必要な「器用さの感覚」なのです。
逆に言うとこの感覚が身についていないと、上達の伸びしろに「限界が」出てくることは間違いないです。
今回の練習は感覚練習なので、どの時点からでも身につけられます。
もしテニスで「なんか不器用だな~」と感じたら練習して身につける価値はあります。
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