このページは、打点が安定させられない方向けに「打点を安定させるコツ」を、わかりやすく解説します。
フォアハンドは打点の位置を覚えることが、ストロークを安定させてミスを少なくしてくれます。しかも、肘や手首を痛めなくなります。
フォアハンドは、打点の位置が一定することで「同じ面の角度で」ボールを捉えることができるため安定感がでてくるのです。
打点が正しいと、インパクト(打つ瞬間)の衝撃による「肘」や「手首」にかかる負担も少なくさせられるのです。
ストロークは「打点の位置」が変わることで、面の角度にズレが生じます。
面の角度のズレによって、ネットやアウトなどのミスとなって結果に表れるのです。
そのため、正しい打点の位置を身につけるには、肘の位置を意識することで打点を覚えることが出来ます。
目次
打点の「前後の位置」は肘の位置で決まる
最も重要な前後の打点の位置ですが、下記画像フェデラーのフォアのように身体の位置より「肘が」前方に来るようにします。
赤い丸が身体の中心で黄色い丸が肘の位置です。
上記のフェデラーはグリップがイースタングリップ(薄い握り)なので、肘を伸ばした位置が丁度良い打点(面の向き)になります。
上記画像のアザレンカとジョコビッチは、グリップがウエスタングリップ(厚い握り)なので、肘を曲げた状態が丁度良い打点(面の向き)となります。
上記画像のフェデラー・アザレンカ・ジョコビッチの肘の位置のように「肘」の位置が身体より前方で、ボール2球~3球分前に離れている位置が効果的です。
そのため、真横から見ると「身体」と「二の腕」の間に上記画像の赤い三角の空間が出来るようになります。
それくらい打点を前にする必要があるのです。
たまにプロのフォームに対して「プロは筋力があるから、そのフォームでできる」と勘違いしている方がいるのですが、プロの筋力は持続力とパワーと怪我予防の為であって、筋力があるから一般の人とフォームが違うわけでは無いのです。
プロのフォームは、少しの力で効率良くボールを飛ばせる、理に適っている理想的なフォームや打点なのです。
実は、初心者でもジュニアでもテニスを極めていくと、プロと似たようなフォームになってきます。
というのは、テニスは行きつくところの技術は同じだからです。
しかし、プロのように「どの場面でも」波がなく、実力を発揮するには、相当な練習時間と努力をする必要はあります。
打点の「左右の位置」はグリップの握り方で変わる
フォアハンドの左右の打点の位置として、下記画像のように腕立て伏せをする体勢を作ったときの「肘の位置」が、ボールの衝撃に対して「肩の筋力を使って」耐えられる位置です。
反対に、この状態から手を外側に開いた位置(黄色い矢印)だと「肩」「肘」「手首」に負担がかかる位置なのです。(それなりの筋力が必要になります。)
これと同じで、フォアハンドを打つときにボールの衝撃を耐えることが出来るのは、上記画像のような肩から真っすぐの位置に手首を近づけることなのです。
この形が基本の打点の位置なのですが、グリップの握り方が「厚い」と、肘を曲げてインパクトしないとラケット面を正しい角度に合わせられないことを理解しておきましょう。
上記画像のティームと大坂はグリップが厚い握りなので、肘を曲げて身体の近くでボールを打つ必要があるのです。
上記画像の左のフェデラーと右のジョコビッチでは、腕の違いを見るとわかりやすいのですが、フェデラーは薄い握り(イースタングリップ)で、ジョコビッチは厚い握り(ウエスタングリップ)なので、インパクトの肘の形が違うのです。
フェデラーの薄い握りでは、肘が伸びた状態のインパクトで、黄色い三角のように脇が開いても打てるのが薄いグリップの特徴です。
上記画像のナダルも、グリップはセミウエスタンなのですが、ナダルは「サイドスピンを」多くかけるため、インサイドアウトのスイングの影響で、腕が外側に抜けることが多いのです。
イースタンとセミウエスタングリップ
上記画像のイースタンやセミウエスタンの薄いグリップだと、画像左の通常の打点でも、画像右の体から離れた打点でも対応できるのです。
この握り方は、スピードを出しやすいのですが、回転量を多くするには手首の使い方を身につける必要があります。
ウエスタングリップ
上記画像のウエスタングリップの厚い握りでは、肘を曲げた状態で打つ必要があり、画像右のように体から離れた打点では、ネットミスが出やすくなるグリップなのです。
この握り方は、攻撃的に打ち込んでも安定させやすいのですが、打点の位置が限定されるので、しっかりボールに近寄らないとネットミスをしやすくなります。
(この握り方はプロの選手でも多く、現在の主流の握り方です)
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正しい「肘」の位置(ボールはココで打つ)
真上から見ると左の画像(青い丸)が、正しい「肘の」位置です。
縦のラインで「肩」→「肘」→「手首」となるように意識します。
全てのボールに対して、肘と手首を体の位置より「前方にある」ようにします。
この肘の位置は、ボールから受ける衝撃を「肩で」支えられるため、効率よく力を伝えられる位置なのです。だから、少しの力でボールを飛ばせます。
例えば「スクエアスタンス」や「オープンスタンス」で打つ時も、インパクト時の体の向きは「正面向きになる」ため、上半身は全く同じ使い方になるのです。
したがって、この位置が、ボールに効率よく力を伝えて、押し出しやすい位置になります。
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まとめ:中級者がフォアを安定させる打点とは?肘の位置で打点は決まる!
- フォアハンドの打点は、肘の位置で覚える。
- 前後の「肘の位置」は、身体よりボール2球~3球くらい前にセットする。
- 左右の「肘の位置」は、グリップの握りが厚いと体の近くで、握りが薄いと多少離れても打てる。
- 上半身の使い方は「スクエアスタンス」も「オープンスタンス」も同じ使い方。
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