このページでは、フォアハンドに力強さが欲しい人向けに「スイングのコツ」を、わかりやすく解説します。
フォアハンドは、スイングを使い分けることで、メリハリのある力強いボールが打てるようになります。
というのは、攻撃するときのボールと、つなぐときのボールでは、インパクトのボールの捉え加減が異なるからです。
例えば、つなぐボールは、ボールの深さを追求する捉え方が必要になりますが、攻撃のボールは、スピードを重視した捉え方が重要になってきます。
そのため、スイングの仕方を変えることで、球筋にメリハリがついてきます。
だから、攻撃のボールとつなぐボールに、見た目で分かる違いが現れるのです。
目次
「攻撃」と「つなぎ」のスイングの違い
スイングの大きな違いは、(フィニッシュで)ラケットが頭の位置を「越えるか」「越えないか」になります。
それは、スピードをメインにするか?深さをメインにするか?で、ボールの弾道を変える必要があるからです。
単純に、スピードのあるボールは弾道を低くしないとアウトしやすく、深いボールは弾道が高くないと飛距離が出せないのです。
ラケットの動き
つなぐボールのスイングは、ラケットの動きが(通常の)下から上に振り上げます。
下記画像③で、ラケットをしっかり下げて、フィニッシュ(画像⑤)でラケット全体が頭の位置を越えるスイングにします。
このスイングが、ボールの弾道を高くして、ボールを深く飛ばしやすくするスイング方法なのです。
反対に、攻撃するボールのスイングは、地面と平行気味のスイングになります。(下記画像)
上記画像②で、ラケットが下がり過ぎないことで、画像④のフィニッシュも、ラケットが頭の位置を越えないようにスイングにします。
上記のスイングが、ボールの弾道を低くして、スピードのあるボールを飛ばせるスイング方法になります。
ボールの捉え方
ボールの捉え方にも違いがあり、つなぐボールのスイングは、通常の縦回転になるようにします。
ボールを縦に擦るには、ラケットを(しっかり)下げることで、振り上げやすくなります。
イメージは、狭い壁の間でスイングする感じです。そうすると、ラケットを縦に使うので、縦回転の捉え方になります。
反対に、攻撃するボールのスイングは、円盤投げのような腕の使い方で、ボールを斜めに擦るようにします。
ボールを斜めの回転で捉えるには、ラケットが(後ろで)下がり過ぎないようにします。
ラケットが下がり過ぎないと、ラケットを真横に振りやすくなります。
スイングのイメージは「頭」から「腰」の間だけで、(真横に)スイングするようにします。
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攻撃のスイングは肘の高さを意識する
攻撃するときのスイングは、フォロースルーで、肘が「肩より上がらない」ように意識します。
というのは、肘が肩より上がらないことで、(ラケットが上がらずに)窓を拭くような動きで、左肩側に振り抜けるようになるからです。(下記画像)
そのため、ボールに「斜め」または「横回転」が、かかりやすくなります。
スピードのあるボールも、(回転の影響で)空気抵抗が生まれると、コートに収まりやすくなります。
しかも、「斜め」や「横」の回転は、(縦回転のスピンボールと違い)バウンドしたボールが跳ね上がらないため、攻撃するには最も適した球筋なのです。
下記は、フェデラーが「攻撃」と「つなぎ」のスイングを使い分けた、スローモーションの動画を作ってみました。
筋力アップしなくても効果的なボールに変化する
上記のようにスイングを使い分けることで、(筋力アップしなくても)効果的な球筋に変化させられるのです。
なぜなら、攻撃のスイングは、スイングのパワーをロスすることなく、ボールを飛ばせるスイングだからです。
しかも、回転がかかっているため、一か八かのショットにならないで、コートに収まりやすいショットなのです。
例えば、攻撃するときに、ボールに押す力だけをプラスすると、(力みが入ることで面が狂い)打った瞬間に、ミスショットとわかるようなボールになります。
(ゲーム中)攻撃のチャンスが来て、渾身のパワーでボールを打ち込むと「どこいくの~」というような結果に、残念な気持ちと(周りの目が)恥ずかしいと思う気持ちも、スイングを身につけると(今までのミスが嘘のように)解決してしまいます。
ただ、(普段)つなぐボールを打つことが多いため、ラケットを振り上げる動作だけを体が記憶していきます。
そのため、体に覚え込ませるには、(それに負けない)練習量が必要になります。
しかし、(現実には)なかなか攻撃のスイングだけに練習時間を費やすのも難しいものです。
その練習不足を解決するサポートとして、ストローク用の練習器具などもあります。
私が「これは効果的!」と思ってスクールで使用していた、練習器具を紹介します。
下記の練習器具は、素振りでフォームを身につけながら「打球感」も得られるのです。
この練習器具は、素振りだけと違い、打った感触があるため、実際にボールを打ってる練習と同じ感覚でフォームを固められます。
前述した「攻撃するときのスイング」も、身につくまで練習できます。多数で練習する時と違い、(そのショットだけに)時間を費やした練習ができるので、時短になります。
(その場で打つ)フォーム固めから、動画のように動きを入れて打つ練習もできるため、ボールとの距離感も覚えられて、(コーチに球出しをしてもらう)基礎練習をしているのと同じ効果があります。
さらに、打点の高さも調整できるので、苦手な高さのボールも克服する練習ができるのです。
普段忙しく練習時間が取れない方にも、しっかり打った感触があるため、(実際にコートでテニスをしたような)運動量の多い練習ができます。だから、テニスしたような爽快感を得られます。
何と言っても、自宅で練習ができるため、天候に左右されないで、好きな時間に没頭した練習ができます。
まとめ テニス【フォアハンドにパワーが欲しい】 スイングを使い分けるだけで激変する
- スイングを使い分けるから、ボールの威力が変わる。
- スイングは、つなぐボールと攻撃のボールで使い分ける。
- スイングを使い分ける目安は、頭の位置を越えるか越えないか。
- 攻撃するときのスイングは、肘が肩の位置より上がらないように意識する。
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